療養型病院の看護師はつらい?転職先としてはあり?
療養型病院は、仕事のペースがゆっくりとしているイメージが多いと思います。そのイメージから、療養型病院への転職を希望する人もいます。でも、本当に仕事のペースがゆっくりなのでしょうか?
今回は療養型病院の看護師の仕事や大変さ、転職先として魅力があるのかについて紹介します。
療養型病院とは?
療養型病院は、積極的な治療がほとんど必要なく、状態が比較的安定している患者さんが入院するところです。治療の必要がない分、看護師の人数が少ない場合がほとんどです。
長期入院をされる患者さんが多いため、入院生活に変化をつけるため、レクリエーションがおこなわれたり、七夕やクリスマスなどの行事をして、生活にメリハリをつけるような工夫がされています。看護師や介護士のスタッフが、そういった催し物のアイディアを出したりします。
療養型病院での看護師の役割
看護師は、患者さんが安全に病院生活を送れるように、医療の専門家としての役割を担っています。
基本的な仕事は、医療処置や合併症予防、感染症対策、リハビリ、緩和ケアなどがあります。病状が安定しているので、どちらかというと、介護の仕事の割合が多くなる病院もあります。
療養型病院の患者さんの中には、寝たきりであったり、意識のない患者さんもおられ、看護をしても反応がなかったり、意思疎通が難しい場合もあります。そのため、患者さんをよく観察する力が大切になります。
また、介護士やリハビリテーションのスタッフとの連携が必須なので、コミュニケーション力や、看護のプロとして自分の意見を相手にしっかりと発言できる力も重要です。
療養型病院のメリットとデメリット
メリット
療養型病院は、患者さんが長い入院期間を過ごされることが多いので、患者さんとじっくり向きあって看護をすることができます。患者さん1人1人の看護計画を立てて、それを丁寧に実行していく期間が十分あります。
そして、患者さんの病状がおちついているので、急性期に比べると、仕事の流れがゆっくりしています。残業も少ないので、育児中のママ看護師や、プライベートを充実させたい人、ブランクがある人も働きやすい職場です。
残業が少なくて、時間を作りやすいため、認定看護師を目指して勉強を始める人もいます。急性期で必要とされるスキルはつけにくいですが、資格取得などの机上の勉強はしやすい環境です。
デメリット
病院によっては、看護師の仕事よりも、介護の仕事のほうが多くなってしまう場合もありますので、人によっては、仕事に対してモチベーションが上がらない場合もあります。
そして、看護師としての経験を実践で積むことが難しいため、新卒や経験が少ない看護師の場合は、キャリアを考えるとデメリットにつながることが多くなります。看護師は、若いほど、いろいろなことを教えてもらいやすいのですが、ある程度の年齢になていくと、「それぐらい知っているでしょ」と思われてしまい、丁寧に教えてもらいにくくなるのです。
療養型病院でキャリアアップになる資格
療養型病院では、資格取得のための勉強がしやすいので、この機会にキャリアアップのため、資格を取得すると大きな武器になります。
療養型病院で使える資格
- 皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)
- 摂食・嚥下障害看護認定看護師
- 感染管理認定看護士
療養型病院への転職はあり?
療養型病院は、転職してみたら想像していたものと違っていたという声が多いです。
療養型病院のイメージ・・・
- 患者さんと楽しくコミュニケーションができそう
- 業務が楽そう
- 夜間帯の巡回も早く済みそう
実際は・・・
- 患者さんと楽しくコミュニケーションができそう→意思疎通が難しいことが多い
- 業務が楽そう→看護師の人数が少ないのと、業務が多岐にわたるので案外忙しい
- 夜間帯の巡回も早く済みそう→おむつ交換、体圧分散などで意外と時間がかかる
療養型病院へ転職して、一番よく聞く現実とのギャップは、「やりがい」です。看護師の仕事は、患者さんの容態が良くなったり、患者さんから感謝されることで、やりがいを感じる部分が多いですけれど、すでに病状が安定している状態ですし、患者さんとの意思疎通が難しい場面が多いため、達成感を得にくいため、やりがいを感じられないという声が聞かれます。
日々、患者さんを観察している中で、急変を事前に察知するなど、患者さんの日々の穏やかな病院生活を守るという使命感を持つことができる人には合っており、患者さんを見守ることができる穏やかな性格の人に人気が高いです。
また、残業が少ないため、プライベートを充実させたいという希望を持っている人は、転職先の1つの選択肢として、入れておくと良いです。
療養型病院の求人の探し方
療養型病院では、どんな仕事を主に行うのかや、勤務時間はどのぐらいで、平均残業時間や夜勤回数はどのぐらいあるのかをしっかりとチェックしたうえで、転職を決めることが大切です。
病院によっても、仕事内容が異なりますので、自分が抱いている想像ではなくて、どんな病院なのか詳細を知ることが大切です。残業や仕事内容や夜勤回数は、適当に書かれていることもあるので、信頼できる看護師転職サイトを利用し、担当者に詳細を確認したうえで応募すると良いです。
そして、療養病床は、現在、医療療養病床と介護療養病床に分かれていますが、2018年3月で、介護療養病床は廃止になります。介護療養病床にいる患者さんは、介護施設などに移されることになる場合もありますし、療養型病院だったけれど、その病院が介護施設になってしまう場合もありますので、注意してください。
制度がかわると、重要なところで思い違いをしていたなど、あとから大変な損をすることもありますので、担当者に相談しながら転職先を決めるようにしてください。
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