正社員の看護師求人探しはココに注意!給料だけ選ぶべきでない理由とは

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看護師 正社員

看護師は、いろいろな働き方をすることができる職業なのですが、やはり安定のイメージがある正社員になりたいという人も多いのではないでしょうか。

今回は、正社員として看護師になったときのメリットやデメリット、そして非常勤や派遣として働いたときの違いについて比較をしていきます。

正社員という雇用形態であるかどうかで1億円変わる!

一般的に、正社員か非正社員で働くのでは、生涯賃金が変わってきます。

私は、一度ファイナンシャルプランナーの人に、働き方別で、生涯賃金の平均を教えてもらったことがあるのですが、そのときに聞いた額が以下でした。

正社員 2億461万円
非正社員 1億337万円

ちなみに、非正社員は、出産や子育てをきっかけで、パートになった場合の額です。

なんと、正社員として働くよりも非正社員のほうが、1億も少なくなってしまうのです。正社員だと、子供が熱を出したときなど、途中で抜けにくいなどの理由から、正社員をやめて、非正社員として働くことを選択する人もいるけれど、子供が手を離れたのであれば、なるべく早く正社員に戻るほうが、金銭的には、メリットが大きいといえます。

現在、非正社員として働いていて、正社員になるかどうかを迷っている場合は、シフトを多くいれている場合は、正社員になってしまうほうが、退職金もでますので、正社員にこだわる意味はあります。

日勤のみ正社員という働き方の魅力

看護師として働いている人の中には、夜勤が体に合わなかった人も多くいらっしゃると思います。夜勤を辞めたら、肌のぶつぶつがなくなったとか、髪がつやつやになったなどの体験談がよく聞かれます。また、夜勤明けの衝動買いなどもなくなったとか・・・

OLのような時間帯で、看護師として、しかも正社員で働くことができるのは、プライベートも比較的充実させられるので、魅力的な働き方です。

看護師には夜勤はつきものと考えている方も少なくないですし、全体を見ると、実際はそうなのですが、日勤のみの正社員として働ける診療科や仕事場はかなりたくさんあります。

たとえば・・・

  • クリニック
  • 美容皮膚科
  • 手術室看護師
  • デイケアセンター
  • 老人ホーム

など、いろいろあります。

ただ、日勤のみの場合は、夜勤がないため、夜勤手当などは出ません。その分、お給料は安くなってしまいます。ですが、それでも日勤のみの正社員として働くメリットはあります。たとえば、パートで働く場合では受けられない手当や、退職金、各種保険などを受けることができるからです。

正社員とパート・アルバイトの違い

正社員で働くのと、パートやアルバイトなどの非常勤で働く違いについて紹介します。

給料

正社員の場合は、ボーナスが得られるところが大きいです。また、役職があれば、役職手当を得られます。

一方、パートやアルバイトは時給になります。

「ナースパワー人材センター」の平成26年のデータによると、看護師のパート・アルバイトの時給は800円~2500円が相場として出ていました。診療科や都心部か地方などの条件で時給は大きく変わってきます。時給が高ければ、その分ストレスがあったり、忙しい場合が多いですし、逆に、時給が安ければ、仕事内容がシンプルであると予想ができます。

パート・アルバイトは、希望する時間帯だけ働くことができるし、サービス残業はほぼないわけですが、その分ボーナスはもらえないので、少しでも収入を多くしたい場合は、正社員を選ぶことになります。

待遇は正社員が有利

パート・アルバイトの場合は、ほとんど待遇面で良いポイントはありません。シフトをたくさん入れている場合は、保険に加入できるなどはありますけれど、基本的に、退職金などはありません。

正社員の場合は、各種保険や退職金、そして、資格取得のためのサポートを受けられる場合があります。また、勤め先によっては、役職に上がるとさらに、待遇がよくなるなどがあります。

仕事内容での違い

看護師の職業は、他の職業に比べると、正社員であっても、パートやアルバイトや派遣であっても、それほど仕事内容に差はありません。

ただ、病院によっては、正社員だから任せてもらえる重要な仕事があったり、責任が重くなったりすることは当然あります。それに、正社員として働いていると、看護師として働くにあたって重要になる、勉強の機会を多く得られるというメリットがあります。

それによって、必要なスキルをつけることができたり、キャリアアップにつながることも多くあります。キャリアアップを目指す場合は、正社員をしている方が当然有利になります。また、お給料が高いところに転職する場合も、前の職場で正社員として働いていたほうが評価されます。

一方で、責任が重くなることがストレスだったり、あまり勉強が好きでないなどの場合は、パート・アルバイトとして自由に働く方が向いている場合もありますので、仕事への関わり方はその人の考え方次第です。

自由度の高い派遣という働き方

派遣という働き方の看護師もたくさんいます。2000年初頭に派遣切りという言葉で、なんか危険な働き方なんじゃないかなと感じている人も少なくないかもしれませんが、看護師の場合は、仕事がたくさんあります。

派遣とは、パート・アルバイトと異なり、同じところで働くのではなくて、派遣会社に登録をして、いろんなところに仕事に行くワークスタイルのものを言います。ですので、お給料は、仕事先からもらうのではなくて、登録している派遣会社からもらいます。

派遣は、期間で契約しますので、必要なお金がたまったら、しばらく仕事はせずに旅行に行ったりなど、働きたい時に働くことができるというのがメリットです。

一方、派遣は短い期間での契約なので、1つの職場にずっと勤められるわけではなく、いろいろなところに行きます。そのため、新しい職場に行くたびに、ゼロから人間関係の構築をしていかなければなりません。環境に適応できる能力がないと、それがストレスになる場合もあります。

派遣の仕事は、正社員として働いていたのでは、できないような経験ができる仕事がたくさんあるので、新鮮な気分になれたりします。たとえば、学生の修学旅行の引率看護師の仕事や、リゾートナースなど、面白いものがたくさんあります。

子育て終了後、年齢が高くても正社員に戻れる?

看護師の場合、年齢が高くても正社員に戻ることは、それほど難しいことではありません。実際に、子育てが終わって、正社員に戻る看護師はたくさんいらっしゃいます。

ですが、当然ながら、戻るのであれば、できるだけ早く正社員に戻るほうが選択肢が多くなります。たとえば、美容皮膚科だったら、さすがに40歳で正社員希望というのは、現実的に厳しいものがあります。看護師の間では、美容皮膚科は35歳がギリギリだよねという話もあります。診療科や職場によっては、年齢で不利になる場合もあります。

また、早く正社員に戻るほうが良い理由は他にもあります。それは、昇給です。たいていの場合、勤続年数と昇給がリンクしていますので、長く勤めると、それだけお給料が上がっていきます。特に、昇給率の高いところに、正社員として入ることができたとしたら、たった1年違うだけで、大きな差になっていくわけです。

それに、退職金も勤続年数とリンクしていますから、退職した時の金額も変わってきます。なので、正社員にいつか戻ろうと考えているのであれば、できるだけ早く戻るほうが、金銭的なメリットは大きいです。

正社員看護師に向いている人とは?

正社員看護師に向いている人は、

  • キャリアアップをしたいと思っている
  • 仕事が好き
  • 安定を好む
  • 同じ職場で働き続けたい

という人です。

長く仕事を続けていきたいと考えているのであれば、正社員でいるほうが利点が多いですし、キャリアのことを考えても、向いていると言えます。

逆に、正社員看護師に向いていない人は、

  • 時間の融通をきかせたい
  • お休みがたくさんほしい
  • プライベートを充実させたい

という人です。

本当は正社員として働きたいけれど、子供が小さくて一緒にいてあげたいとか、子育てで家族の協力が得られないなどの場合も、正社員看護師をするのは、難しくなりますね。

どんな働き方をするのでも、看護師は、全国的に不足している状況ですから、仕事を探す面では他の業種に比べて、かなり有利であることは間違いありません。だから、自分のワークスタイルに合わせて仕事を選ぶのが一番良いでしょう。

普通であれば、35歳以上では、手に職など、特殊な技術を持っていなかったら、正社員の転職や再就職は難しいです。その点、看護師はかなり恵まれています。だから、無理せずに、正社員で働きたいなと思ったときに、正社員になったら良いのではないでしょうか。

正社員は給料で選んではダメ!

看護師の正社員への転職理由の一つに、お給料アップというのがあります。

多くの人は、お給料を上げたいという理由で転職をしたり、正社員になる場合が多いのですが、ただ、給料面だけで仕事を選ぶのは危険です。

なぜなら、看護師の仕事は、看護師1人あたりがカバーする患者数が決まっているからです。なので、患者さんを際限なく受け入れるというのは難しいのですよね。つまり、病院としての売り上げも、そんなにすぐにポンと上げられるわけではないのです。

もちろん、経営がうまくいっている病院もたくさんあるわけですが、そうでない場合でも、看護師が不足しているから、給料を多めに出してでも来てほしいというところもあります。

もし、離職率が高くて、看護師が不足している状況の病院だったら、労働環境が、もしかすると劣悪なのかもしれません。また、労働がハードなのかもしれません。それはわかりませんが、給料が高いということは、仕事も大変な可能性が高いというのは、意識しておく必要があります。

ですので、お仕事を選ぶときは、自分で変なところから求人を引っ張ってこないで、ちゃんと看護師転職サイトなどを利用して、病院の内部についてしっかりと教えてもらうことが大切です。

まとめ

  1. 正社員と非正規社員では、生涯賃金に1億円ぐらいの違いが生じる
  2. 正社員と非正社員を比較すると、給料や待遇面で正社員のほうが有利
  3. 看護師は年齢が高くても正社員に戻りやすい
  4. 正社員になるなら、給料で職場を選んではいけない

今回は、もしかすると、正社員になるメリットのほうが強く感じてしまう内容であったかもしれませんが、正社員でも、非正社員でも、どちらにせよメリットもあればデメリットもあります。

ぜひ、自分に合う働き方をしていきたいですね。

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