看護師　ドラマ

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医療系のドラマは毎年のように放送されていますよね。それだけ看護師やお医者さんの話はドラマにしやすいのでしょうか？

今回は、看護師の状況を再現したドラマを紹介します。

看護師のドラマは看護師が見るとツッコミどころ満載

看護師のドラマは、あくまでもドラマで、撮影する人も、セリフを考える人も、医療のスペシャリストではないので、本業の私たちから見ると、用語の使い方が少しおかしなことになっていたり、こんなことはありえないというところも出てきます。

フィクションとして作られているので、看護師がドラマを見ると、「実際は全然違うよ！」と突っ込みたくなってしまうことが多いです。あくまでドラマなんだということを頭に入れつつ、楽しんでドラマを見たいですね。

看護師の現場をそのまま再現してしまったら、医療関係者以外はさっぱりわからなくてつまらないだろうし、私たち看護師にとっても、逆にリアルすぎで眠れなくなってしまうかもしれません。

では、作り話なんだということを前提に看護師のドラマについて紹介しましょう。

看護師が活躍するドラマ一覧

いのちの現場から

中村玉緒主演で、ベテランの看護師長を務め、医療問題や患者さんとのトラブルを解決していくドラマです。

シリーズも第1から第7まで続いている人気だったドラマです。現在はTBSのオンデマンドで、有料ですが、オンラインでも見ることができます。

ナースのお仕事

観月ありさ主演のコメディドラマです。シリーズも多く、主人公の朝倉いずみが新米ナースから成長していく過程が描かれています。かなりコメディタッチで描かれているので、あまり医療現場を生々しく再現したというものではありませんが、とても楽しめます。

私の周囲の看護師は、あんなに初歩的なミスを堂々としていたら、患者が逃げるとツッコミどころ満載のようでしたが、ドラマとしては、映画になる程ヒットしていたようです。

総合病院から離島の医院での看護ストーリーなど、バラエティ豊かなエピソードを見ることができます。

私の友達で、ナースのお仕事を見て看護師に憧れて、実際に看護師になったという人もいます。やっぱり、ドラマと現実は違ってたと言っていましたけれども。

ちゅらさん

平均視聴率22.2%、最高視聴率が29.3%という驚異の人気を誇った沖縄と東京が舞台のドラマです。主人公の恵里が上京などの経験をして看護師へ成長する様子と、恵里の家族や兄弟や職場の人たちとの人間模様を描いたものです。

沖縄の方言が入っているのですけど、実際に出演者のほとんどが沖縄出身だそうで、雰囲気もほっこりした感じです。

ちゅらさんは、新風舎文庫で本が全7巻あります。仕事や学業の合間に読んで見てもいいかも！

黒い看護婦

ノンフィクション小説をドラマ化したのが黒い看護婦。ノンフィクションなので、リアル感を追求したい人には良いかもだけど、ドロドロすぎるかもしれません。

元になった事件は、福岡県の久留米市の看護師4人組による保険金目当ての連続殺人事件です。病院内での看護師の人間模様というよりも、どちらかというと金銭トラブルと人間関係のトラブルにフォーカスされているので、それほど看護師のドラマという感じはないと感じます。

まっしろ

堀北真希主演の医療ドラマで、病院での上下関係などに巻き込まれる看護師の人間模様を描いたものです。主演は堀北真希で、そのほか出演者も豪華だったのですが、視聴率が残念ながらあまり良くなったことで話題になりました。

セレブが通う病院ということで、ナースの衣装もセットもとても豪華で、まるで病院内が高級ホテルのようでした。

あまり日本の病院っぽくなく、自由医療制度の医療界を描いたものになっているので、現実離れしすぎて、人気が出なかったのかもしれませんね。

奇跡のホスピス〜人生の”わすれもの”ってなんですか？”

総合病院を舞台にした医療ドラマが多いのですが、ホスピスを舞台にしたドラマ「奇跡のホスピス」です。

余命わずかの患者さんが過ごす緩和ケア中心の施設で、真矢みきが扮する主任看護師と患者さんとの人間模様を描いたものです。

最近は、総合病院だけではなく、ホスピスや老人ホームや介護施設で働く看護師も増えていますので、病院以外の職場の雰囲気を少し垣間見たいという人には良いと思います。

人が生きることや、亡くなることに関して、とても考えさせられます。

ナースマン

高沢裕次郎が主演の男性看護師が成長していく過程を描いたドラマです。看護師といえば、女性が多いですが、最近は男性看護師も少しずつ増えてきていますよね。

男性看護師が女性優位の職場で奮闘している様子は、男性看護師にとって共感するところがあるかもしれません。

ちなみに、ナースマンのドラマスタッフは、ナースのお仕事のスタッフが何人か入って作られたそうで、シリーズも2つ目に入りそうなほど人気があったのですが、新潟の地震の関係で途中で打ち切りになり、結局全部で10話で完結しています。

海外ドラマ

医療系の海外ドラマは、日本でも話題になっているものもたくさんあります。ただ、日本の医療制度とは違うので、ストーリーに入っていけない感じはあるかもしれません。

日本の看護師のドラマは、チームとしての人間関係が描かれていて、「今日は、この人が中心のエピソード」という形で、いろいろな人の視点を楽しむことができますけれども、海外ドラマは、主人公がいろいろな問題に遭遇するという1視点で描かれているものが多い感じがします。

海外の医療ドラマは、たまに専門用語ばかりの業界の人でないとつまらないんじゃないの？と思うものもありますので、誰かとドラマを一緒に見る場合は、ドラマ選択に注意してくださいね。

ドラマは結局はドラマ

ドラマを見て看護師に憧れる人も少なくないようですけれども、実際の現場を見て、そのギャップにがっかりしたりする新米看護師もいます。

これから看護師になるという人は、あまり医療ドラマの状況を鵜呑みにしないほうが良いです。コメディタッチで描かれているものや、やたらとハッピーエンドが多いのは、ドラマだからこそです。

医療ドラマは、あくまで楽しむための娯楽のために作られたと考えるほうが良いですね。

ある程度経験を積んだ看護師になると、ドラマは実際の医療現場との間違い探しをするのも、楽しみの1つになります。看護師で夜勤があると、同じ曜日の同じ時間に毎回ドラマを見るのは難しいですけどね。

最近は、huluなどオンラインの動画配信サービスが増えてきていて、格安で動画を一気見できるので、お試しだけでも試しに登録して見るといいかもしれません。

まとめ

看護師の状況を現役看護師が納得するぐらいリアルに再現したドラマはありませんでしたけれども、人気のドラマはたくさんあるので、チェックして見て見ると、案外楽しむことができます。

日頃ハードな職場なので、休日ぐらいコメディタッチのものをボーっと、何も考えずに見るのはリフレッシュになりますよ。