看護師の4週6休はきつい!労働基準法違反じゃないの?
看護師の労働スタイルは、4週6休みのものも多いですよね。週に1日だけの休みが月に2週もあるなんて体が休まらなくて、きついのではないか?と疑問に感じている人も少なくないと思います。
人によって、体力の違いや、ワークライフバランスの取り方は違うと思うので、なるべく客観的に、そして多くの側面から、4週6休みのメリットやデメリットについて紹介していきたいと思います。
4週6休って労働基準法違反なのでは?
日本は、週休2日制が普及していますが、4週6休であっても労働基準法違反にはなりません。
労働基準法によって定められているのは、週に1回の休日は与えなければならないということであって、週2日の休みを与えることまでは要求していないのです。
また、労働時間の規制があり、週に5日働く日があったとしても、週40時間以内の労働時間であることを要求しています。
つまり、週休2日制でも、4週6休みであっても、週に最大40時間働くというのは同じことなのです。看護師の場合は24時間体制の仕事ですから、変則労働時間制が取られており、1日8時間労働までという法定労働時間部分については、例外が認められているケースです。
まとめると、1日8時間以上働くことはできるけど、週の労働時間は40時間以内が基本になります。(週単位ではなく、月単位の変則労働時間制が採用されている場合もあり)ただし、残業は別です。
看護師の場合は、4週8休を取っているところも多くあります。ご自身の生活リズムに合うものを選ばれるといいですね。
4週6休の例
4週6休というと、どこかの週は5日働いているわけですが、週の労働時間が、いったいどうなっているのか、疑問も多いのではないでしょうか。
週休2日と比較すると・・・
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
週1休み | 7時間 | 7時間 | 7時間 | 7時間 | 7時間 | 5時間 | 休み |
週2休み | 8時間 | 8時間 | 8時間 | 8時間 | 8時間 | 休み | 休み |
※看護師の場合は夜勤も入るので、4週6休みといっても、シフトはさまざまです。あくまで一例です。
上の表のように、「週1日休み」の場合は、1日の労働時間が少ない代わりに、土曜日にその分働くというわけなのです。逆に、「週2日休み」の場合は、労働時間が長いけれど、そのかわりお休みが多くなります。
4週6休のメリット・デメリット
メリット
1日の労働時間が少なくなりますので、仕事がある日、1時間でも早く家に帰ることができると、その分、家事をする時間ができるので、買い物にいったり、料理をつくる心の余裕もできます。たった1時間などの違いですが、その違いは案外大きいです。
4週6休はクリニックの求人でよく見かけます。
デメリット
お休みが少ないことが一番のデメリットです。週にお休みが1日しかないと、家の用事などでお休みを使ってしまうと、ゆっくり休むことなく次の週に突入してしまうため、人によっては、疲れをためたまま働かなくてはならないことがあります。
また、週に1回の休みですと、連休が少なくなりますので、旅行に行きにくかったり、友達と遊びに行くときに予定を合わせづらかったりします。
4週6休で働く人の声
4週6休で働いた経験がある人の声をまとめました。
- 病棟勤務のため夜勤もあるので、毎日クタクタだった
- ストレスを発散する時間がない
- 疲れが取れない
- いつも仕事のことが頭の中にある
- 体力的にも、精神的にもゆとりがなく、仕事にミスが出て怒られた
- 体調不良になる日が増えた
- 休みも少ないうえに、残業もあってつらい
看護師の声をいろいろ聞いてみましたが、残念ながら4週6休みについてポジティブな体験談はなく、不人気な働き方だということがよくわかりました。
4週6休は、昔多かった就業スタイルで、労働環境が改善されてきて、4週8休の病院やクリニックが増えてきたという経緯があります。多くの看護師は週休2日でプライベートを充実させたいという思いが強いため、4週6休に関するポジティブな意見が出てこなかったことが考えられます。
現在、4週6休を採用しているところはありますが、実際のところ4週8休の求人が多いです。
同じところに長く勤めたい場合は年間休日数をチェックすべき
看護師の仕事は肉体的に大変なことも多いですから、休日がどのぐらいあるかは、必ずチェックすべきポイントですよね。4週6休か4週8休かをチェックすることも確かに大切なのですが、もっと大事なポイントがあります。
それが、年間休日数です。
特に、プライベートの時間を充実させたいと考えている人は、年間休日数のチェックは欠かせません。4週6休や4週8休だけでは、ゴールデンウィークやお盆、年末年始のお休みがあるかどうかまではわかりません。
でも、プライベートを充実させたいと考えている人にとって、ゴールデンウィークやお盆休みなどはほしいですよね。それをチェックできるのが年間休日数なのです。
1年は52週あって、週休2日あれば年間休日数は104日です。日本では、その週休2日に祝日をプラスすると、だいたい120日前後が休日です。看護師の場合は、祝日などはあまり関係がない仕事ではありますが、お盆休みや年末年始のお休みを入れて、全体のお休みが120日に近ければ、お休みが多い方です。
また、有給消化率をチェックすることで、さらに年間休日数を増やすことができます。
高収入を得ようと思ったら、昇給率が高いところに長く勤めることがポイントになるので、お休みがしっかりとあって、続けやすい環境が整っているところを選ぶといいですね。
お休みがちゃんとある求人を探すためにすべきこと
どの業界もですが、求人をパッとみて、よさそうだと思って転職してみたら、イメージしていた職場とは、かけはなれていたというのはよく聞きます。当然ながら、企業にとって都合が悪いことは、書かれていないのです。
つまり、ゴールデンウィーク休暇やお盆休みなどがたとえなくても、「ないです」とは書かれていません。そのため、自分で求人を探すときはよっぽど慎重に求人をチェックしていかなければなりません。4週8休の求人だ!と飛びつかないことが大切です。
条件を1つ1つ自分でチェックできない場合は、看護師求人サイトで担当者に要望を伝え、探してもらうほうが確実です。特に、看護師はどこも人数が足りていない状態で、労働時間の管理がムチャクチャになっているところも少なくありません。
そういったハズレの求人を引かないためにも、それぞれの病院やクリニックの状況が把握できている転職サイトの人に相談するのが重要です。
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