看護師のバーンアウト症候群予防策!3個のチェックポイント
仕事に集中していて、あるところでプツッと集中力がなくなり、仕事に対してやる気がなくなってしまう人は少なくありません。例外なく、看護師にも、そういった人がいます。
こういった症状を燃え尽き症候群とか、バーンアウント症候群と言われており、特に、医者、看護師、教師などの専門職の人に多く、問題視されています。
このバーンアウト症候群は、放っておくと症状が悪化していき、別の不調まで出てきてしまうので、早めに予防しておくことがとても大切です。
バーンアウト症候群がどんな病気なのか?そして、どんな予防をしておけばいいのかを紹介します。
バーンアウト症候群とは?
バーンアウト症候群いついては、1970年代に、アメリカの心理学者が提唱しました。
Freudenbergerによると、エネルギー,力,資源の過大な要求に疲れ切り,消耗した状態のことである。
Maslachによると、仕事に関連して,人間に対する関心の欠如が起こった状態である
引用文献:
Freudenberger, H. J. (1974). Staff burnout. Journal ofSocial Issues
Maslach, C. (1982). Burnout: The cost of caring New Jer-sey: Prentice-Hal
以上をふまえて、わかりやすく一言でいうと、仕事に対して疲れきってしまって関心が向かない状態のことを、バーンアウト症候群と言います。
バーンアウト症候群の患者さんは、医者、パイロット、航空管制官などの責任の思い職業であったり、看護師、福祉関係者のような高いコミュニケーションが要求される職業に多い傾向があります。
医療に携わっている人の中では特に、がん病棟や集中治療部門で仕事をしている人がなりやすいです。
最初は、ただ仕事に対してやる気がでない状態なのですが、症状が悪化してくると、不眠や動機、息切れ、頭痛、胃が痛いなど、体の不調もでてきます。
また、身体的な不調だけでなく、心理的な不調も悪化していくと、うつ状態になってしまう危険性もあるのです。
バーンアウト症候群は何が原因で起こるのか?
バーンアウト症候群になってしまう原因は1つではなく、さまざまな要因でおこります。
コントロールができない | シフトや締切など、仕事のスケジュールが立て込み、コントロールできないことに対しストレスを感じる場合、バーンアウト症候群になることがあります。 |
周囲から期待されていない | 上司や他の人からの期待がどの程度あるのか不明な場合、職場で不快感を感じることが多くなります。 |
職場でいじめにあっている | 職場で上司や同僚に、いじめや不当な扱いを受けている場合、仕事に対するストレスが大きくなります。 |
価値の不一致 | 仕事に対する自分の価値観と、雇用主との価値観の不一致により、自分の感情を押し殺して仕事をしなければならなくなります。 |
適性の不一致 | あなたの興味やスキルに一致した仕事でない場合、ストレスが増えていきます。 |
極端に多い仕事量 | 短調な仕事が長く続いたり、仕事量が極端に多い場合、集中したままの状態を保つ必要がありますが、疲労が蓄積しすぎると、バーンアウトします。 |
社会的支援の欠如 | 仕事や個人生活で孤立していると感じると、人はストレスを大きく感じます。 |
ワークライフバランス | 仕事に多くの時間を使わなければならず、家族や友達と過ごす時間が少なくなると、バーンアウト症候群になりやすくなります。 |
どんな性格の人がなりやすいの?
バーンアウト症候群になりやすいのは、「几帳面で完璧主義」の人が多いと指摘されています。
几帳面で完璧主義な人は、仕事で高い成果をあげられる一方で、問題に直面した時、問題解決がうまくできないと、ポッキリと心が折れてしまい、その結果、燃え尽きてしまうのです。
また、対人関係に悩みやすい人も、バーンアウト症候群になりやすいことが言われています。
他人の目を気にしすぎて、コミュニケーションを取ることに不快感を感じ、ストレスになりやすいからです。
以上のようなことが自分に当てはまる場合は、性格的になりやすいと言えます。
バーンアウト症候群とうつ病は違うので注意!
バーンアウト症候群も、うつ病も、
- 極度の疲労感を感じる
- 気分が沈む
- 仕事のパフォーマンスが低下する
のような症状が出ます。
どちらも、とても似ているため、自己判断をするのは危険です。なぜなら、間違った治療をしてしまうと悪化させることがあるからです。
たとえば、仕事に対して疲労感がある場合は、仕事をしばらく休むことが有効ですが、うつ病の場合は、仕事を休んだからといって治るものではありません。
うつ病の場合は、上の項目にプラスして、以下の症状も見られます。
- 自己評価が低い
- 絶望を感じている
- 死にたいと思う
バーンアウト症候群も、うつ病も、早期に正しい治療をすることが重要なので、必ず病院に行き、診断をもらうようにしましょう。
バーンアウト症候群のチェックポイント
バーンアウト症候群には、さまざまな兆候が見られますが、これはバーンアウト症候群の兆候で、これは違うといったように、明確な尺度があるわけではありません。
ですが、バーンアウト症候群の兆候であると考えられている3つのチェックポイントがありますので、紹介しておきます。たった3つなので、今すぐチェック!
- 極度に感情的な疲労がある
- 仕事に対してイライラしている
- パフォーマンスが落ちている
引用: Depression: What is burnout syndrome? (PubMed Health)
(メンタルのケアはアメリカのほうが進んでいるので、アメリカのウェブサイトの情報を引用しました。)
1. 極度に感情的な疲労がある
疲れはてたり、オーバーロードになったり、気分が沈み、十分なエネルギーを感じない状態になってしまうことを指します。
極度に感情的な疲労がある場合、胃痛や消化不良のような症状が起きていることもあります。
2. 絶望を感じている
仕事に対して、どんどんネガティブになり、フラストレーションが増えている状態のことです。
周りの人に対して、悲観的な態度を取るようになったり、感情的に距離を取ろうとしたり、また、仕事に関わろうとしなくなります。
3. パフォーマンスが落ちている
バーンアウト症候群は、仕事や家庭や、家族の世話に関してのルーティンワークに影響を与えます。
自分のやったことに対して、とてもネガティブであったり、集中力を欠いていたり、元気がなく、創造性に欠けています。
バーンアウト症候群の人は、以上3つのチェックポイントに当てはまる人が多いので、もし当てはまるのであれば、働き方や職場を見直してみるほうがいいかもしれません。
対処法
バーンアウト症候群にならないための予防法としてあげられるのが、以下の4点です。
- 仕事量に納得できる職場を選ぶ
- 仕事場で自分の味方をつくる
- 自分にあったワークライフバランスを考える
- 自分の能力やスキルがいかせる仕事をする
この4点を整えると、心理的なストレスが低くなり、バーンアウト症候群になりにくくなります。
まとめ
バーンアウト症候群は、症状や兆候など、多くの疑問が未解決なことが多いため、診断も難しく、適切に治療を受けられていない人も少なくありません。
なぜなら、極度の疲労感や、やる気が出ないのようなものは、ストレスの通常の反応であり、病気のサインであるとは捉えられにくいからです。
ですので、バーンアウト症候群にならないように、自分で予防をすることがとても重要です。
看護師ですから、体の健康はもちろんプロとして重要ですが、心の健康も気にしておきたいですね。
どうしてもこういった症状に悩まされていてヤバイ!というのであれば、環境を変えていくことも1つの手段です。環境を変えれば、心も変わっていきます。
転職をすることも環境を変える1つの手段です。
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