看護師で育児休暇中の給料・ボーナスの扱いや社会保険の支払い
看護師は女性が9割を占める職場なので、ほかの業種に比べると、育児休暇が取りやすいといわれて、取得している人も多いです。やはり、専門職ですから、子供が生まれてからも、子育てしながら自分のキャリアも大事にしたいというキャリア志向の女性が多いです。せっかく国家試験である看護師の免許をもっているのですから、無駄にはしたくないですよね。そのように考えて、辞めずに育児休暇をとって復職というパターンを選びます。
ですが、気になるのか育児休暇中、給料やボーナスがどうなるかということですよね。育児休暇中そして、取った後の収入について紹介します。
育児休暇中は給料が満額支払われないところが増えている!
育児休暇は、育児・介護休業法により、出産してから1年の間は休暇を取ることができるようになっています。ですが、その間の給料については、原則、企業は賃金を支払う必要がありません。職場の規約が優先されます。
以前は、産休中でも満額支給されることが多かったのですが、現在は、大きな病院や公立病院でなければ、支給されないケースが多いです。
ただ、まったくもらえないというのも辛いものがありますよね。お給料はもらえないけれど、雇用保険の救済措置があります。
それが育児休暇給付金です。(育児休業者職場復帰給付金は廃止され、一本化されました。)
育児休業給付金は、休暇を取ってから6か月までは、[休業開始時賃金日額×支給日数×67%]をもらうことができます。休暇を取ってから、6か月を過ぎてからは、[休業開始時賃金日額×支給日数×50%]をもらうことができます。
大まかにいうと、給付金をもらうことができたら、働いていたらもらえていたであろう額の半分ぐらいはもらえるという計算です。
この育児休業給付金は、育児休業が始まる前2年感の賃金支払い基礎日数が、11日以上ある月が12か月以上ないともらうことができませんので、支給対象に入っていることをしっかりとチェックしておきましょう。
ボーナスはどうなるの?
育児休暇は、病院にとっては、その期間、給料を支払う義務がなくなるだけでなく、ボーナスを支給する義務もありません。ですので、原則、ボーナスもないと思っておきましょう。これも、原則なので、病院の規約が優先されます。
ボーナス支給対象である期間内に復職していたら、減額はあるかもしれないけれど、支払われる可能性はあります。減額の計算も、特に法律に特別な定めはありませんので、支払われる額もそれぞれの病院によってことなります。
育児休業を取得するときに、給料と合わせて、ボーナスについても、きちんと規約をチェックしておきたいですね。
育児休暇中の社会保険の支払いってどうなの?
育児休暇中であっても、その病院と労使関係にあるので、被保険者の資格はもっている状態です。通常、社会保険は、賃金を基準として決められていて、[賃金×保険料率]を会社とあなたが半分ずつ支払っています。
育児休暇中の支払いはどうなるかというと、会社が保険の事務局に申し出た場合は、申し出た月から、育児休暇が終わった次の日が属する月の前月まで、健康保険と厚生年金保険の保険料が免除されます。
たとえば、育児休業を仮に2016年4月10日から2017年3月9日まで取得したら、2016年4月から2017年2月分までは健康保険と厚生年金保険は免除になるということです。保険料は月で支払うため、日割りができないことに注意してください。
育児休暇を取る際に病院に聞いておくことリスト
育児休暇をとるというのは、労働者にとって大事な権利なのですが、上で紹介した通り、育児休暇中の給料やボーナスについては、それぞれの会社によって違うため、わかりにくいことが多いです。
ですので、権利を行使できるように、しっかりと病院に聞いておくようにしましょう。
育児休暇を取るときに聞いておくことリスト
- 育児休暇中のお給料やボーナスなどの待遇
- 育児休暇中の保険料
- 育児休暇後のお給料やポジションなどの勤務条件
- 育児休暇後、お仕事を始める日
育児介護休業法第21条に、事業主は、あらかじめ育児休暇を取る人に説明する義務が課せられているので、遠慮せずに、ちゃんと聞いておき、育児休暇に関する重要事項は書面でもらっておきましょう。トラブルになってからでは遅いです。
まとめ
- 育児休暇中の給与・ボーナスは原則支払われない
- 育児休暇中の給与やボーナスが支払われるところもあるが、病院によってさまざま
- 一定の条件を満たすと、育児休業給付金をもらうことができる
- 育児休暇中は保険料を払わなくてよい(病院が手続きしてくれた場合)
- 育児休暇中や休暇後についての待遇や勤務条件などをチェックすること
以上について、紹介しました。
育児休暇の制度はわかりにくいところもあるのですが、知っていたら助かることがいっぱいあるので、わからないことはどんどん調べて、できるだけ損のないように、育児休暇を過ごすことができたらいいですね。
ちなみに、育児休暇後の待遇ややポジションについて、思わぬ条件を言われてしまい、パートやアルバイトに変わったほうがいいかもしれないなどと悩んでいる場合は、以下の記事が参考になります。
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