看護師と育児の両立なら短時間勤務制度のある求人やバイトで
看護師は女性の割合が多いことから、女性がなるべく働きやすいような制度が整った求人がたくさんあります。ですが、うまくそういった便利な制度を導入した求人を利用できていない人も少なくありません。
子供が小さいからといって、仕事ことを諦める必要はありません。今回は、短時間勤務の仕組みやメリット・デメリット、そして、アルバイトで扶養内で働くこととの比較をしていきます。
短時間勤務制度とは?
看護師の仕事は、夜勤もあるため、結婚や出産、育児などでライフイベントでキャリアを諦めなければならないことがありました。また、看護師が不足しているという背景もあり、病院も看護師の人員確保のために短時間勤務制度ができました。
短時間勤務制度は、非常勤職員ではなく、正職員として働くことができるのが大きなメリットです。
働き方としては、時短勤務や週数日勤務など、週20時間以上という条件はありますが、通常よりも少ない勤務で働くことができます。
こういった制度を利用することで、子育てなどがあったとしても、キャリアに穴をあけることなく、働き続けることができるのです。
短時間勤務制度を導入するところは増えていますが、やはり導入していない病院もありますので、求人情報でしっかりと確認しましょう。
育児短時間勤務制度の例
勤務時間 | 4時間・5時間・6時間のいずれかに短縮できる(通常1日8時間勤務) |
---|---|
休日 | 4週8休 |
利用可能期限 | 子供が小学3年生になるまで |
利用可能回数 | 子供が生まれるたびに何度でも使える |
賞与・退職金 | あり |
社会保険 | 適用あり |
育児短時間勤務制度のメリット・デメリット
メリット
育児短時間勤務制度は、正職員と同じ待遇を受けることができることが大きなメリットです。たとえば、社会保険、退職金、福利厚生、賞与などがあります。
通常、非常勤勤務の場合はそういった待遇を受けることができませんし、昇給制度はほとんどないに等しい状態なので、この制度を利用することによって、同じ場所で働き続けることができます。
昇給制度が整っているところで長く働き続けると、最終的に、高収入を得られるようになるので、一度やめてアルバイトをするよりは、育児短時間勤務を利用するほうがメリットは大きいです。
デメリット
育児短時間勤務制度を導入しているところは、全国で2割程度だという報告がありますので、希望に合う求人を見つけることが難しいです。
そして、勤務時間が週20時間以上働く必要があることもデメリットであるといえるでしょう。病院によっては、時短やお休みにできる時間帯や曜日に制限がある場合もあります。
また、病棟ナースの場合、時短勤務にしていても、受け持ちがあるので残業があることも。
育児短時間制度を利用した人の声
良かったという人の声
私は育児短時間制度を使って4年がたちました。週に3日の勤務をしています。勤務時間に関しては通常通りで、たまに残業もあります。それでも週に4日は休みですし、家庭と育児を両立できています。その反面、わからないことがも出てきてしまうため、他のスタッフに聞かなければなりませんが、そのときに「休みが多くていいね」など言われることもあります。
確かに、自分でもお休み多いなと思うので、制度を利用したことがない人がそう思うのは当然だし、私も迷惑をかけている立場なので、お互い様だと思っています。ボーナスももらえて、退職金も加算されるので、育児が終わったら復帰したいと思っている私にはありがたい制度です。
悪かったという声
私は病棟で働いていて、育児短時間制度を利用しており、9時から16時まで働いていました。短時間勤務で他のスタッフに、大変な処置を引き継ぐのは気が引けたり、周りに気を遣うなど、精神的につかれてしまいました。
引継ぎも、まだ他のスタッフがラウンドから帰ってきていなくて、スタッフを探すのも苦労する日が多く、残業は30分から1時間ぐらいしなくてはならない状態でした。
仕方がないことかもしれませんが、オペの患者さんなど重症度が高い患者さんの担当から、だんだんと外されてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
結局、周りのスタッフに迷惑をかけたくないことと、私も他のスタッフに気を遣うことにつかれてしまって、アルバイトに変更しました。
もしかすると、外来だったら続けられていたかもしれません。
非常勤とどちらがいい?
病院によっては、育児短時間勤務制度があっても、利用実績がほとんどなく、使いにくいところもあり、アルバイトなどの非常勤にしようかと悩んでいる人も少なくないと思います。
非常勤の場合のデメリットは、
- 賞与
- 退職金
- 社会保険
など、正職員が受けられるような手当を受けることができません。(社会保険は任意で入ることはできるかもしれません。)
一方、非常勤で働いた場合のメリットは、
- 残業がない
- 勤務時間や勤務曜日の制限がない
ので、希望になるべくそったかたちでシフトを組むことができます。
育児短時間制度を利用した場合でも、週に20時間は働かなくてはなりませんので、そんなに長時間働くことができないという場合は、アルバイトにしてしまったほうが、気持ちが楽かもしれません。
⇒ 非常勤看護師で働くメリットとデメリット。時給・日給・月給相場
扶養控除について
アルバイトで働く場合で、一定の条件をクリアすると、所得税がかからず、扶養控除を受けることができます。
扶養控除を受ける条件
- 納税義務者本人と生計をともにしている
- 年間収入の合計が103万円以下(給与所得控除の65万円を入れて)である
- 16歳以上であること
- 他の家族の扶養家族ではないこと
なお、103万円を超えると自分で納税する義務が生じ、130万円を超えると、社会保険も自分で入らなければならなくなります。
ご家庭の事情によっても異なりますが、基本的には、103万円以上稼ぎたいのであれば、育児短時間制度を利用して働くほうが、将来的なことも考えるとメリットが大きいといえます。ですが、そこまで稼ぐ必要はないということだったら、好きな時間に、自由に働けるアルバイトを選ぶ方が良いと考えられます。
⇒ 看護師資格を活かして扶養内で働くにはどういった働き方がベスト?
育児短時間制度がある求人を見つけるには?
育児短時間制度がある求人は、看護師の定着率を向上させたいと病院側も思っていることもあり、増えている状況があります。
ですが、まだ導入されたばかりの病院も多く、育児短時間制度を利用しているスタッフが少なくて、取得しても周りからの理解が得られないなど、悩みが出てくる可能性があります。そのため、利用実績をしっかりとチェックするようにすることが大切です。公立の病院は比較的取得しやすい状況がありますので、求人を探してみるといいですね。
また、育児短時間制度があっても、残業が毎日のようにあっては困ります。通常、病院では16時や17時頃に交替がありますので、その時間までに業務が終了できるのかは重要なチェックポイントになります。
育児短時間制度の取得率などの内部事情は、ただ求人サイトを眺めているだけでは、情報を得ることができません。看護師求人サイトの担当者に細かい内容を必ず尋ねるようにしてください。
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